FACTOR 5 PEARLY GATES ESSENTIAL made in Japan.
世界でも希少な100年前の技術を継承した「吊り編み」スウェット

パーリーゲイツがその誕生からずっと愛し続けている日本国内での上質なものづくり。
その素晴らしさを、PEARLY GATES ESSENTIALを通して改めてゴルファーたちにお届けします。

ゆっくりと丁寧に、
ふっくら、ふんわりと仕上げた風合いは
時代を越えて究極の
ベーシックを作り上げる。

パーリーゲイツ エッセンシャルのスウェットは、
世界でも数少ない希少な「吊り編み機」で作られたもの。
余分なテンションをかけず、ふっくらとした質感に仕上がる吊り編み生産の生地は、
袖を通すごとに変わらない身体を包み込むような着心地とクオリティの高さが魅力。
いまや失われつつある技術を継承し完成した、価値のある一着です。

「100年前の編み機」と職人技術が作りだす唯一無二のファブリック

ファッションが好きな人なら、「吊り編み機で生産したスウェット」と聞いてピンとくるかも知れない。スウェットの編み機には「吊り編み機」と「シンカー編み機」の2種がある。現在、世の中に流通するスウェットのほとんどはシンカー編み機で編まれたものであり、吊り編み機で編まれたものは希少とされている。

「吊り編み機は1907年に海外から日本に入ってきましたが、もう扱えるところは、うちを含めて日本に3社ほどしか残っていません。すべて調べたわけではないのでオーバーかもしれませんが、世界中を見ても3社だけかもしれない。それくらいしか残っていないんですよ。」

こう語るのは和歌山県に自社工場を持つ「東紀繊維」の安宅英宣・代表取締役。「吊り編みスウェット」の名前はファッション誌などでもたまに目にするようになったが、吊り編み機自体はもはや新しく生産されることがなく、古いものを丁寧にメンテナンスしながら使っているのだ。パーリーゲイツ エッセンシャルのスウェットは、この世界でも貴重な機械を使って生み出されている。

吊り編み機はメンテナンスが肝要。古い機械なのでパーツを交換しながら丁寧に使っている。

シンカー編み機の方が主流となった理由のひとつは、生産性が段違いだからだ。吊り編み機では3日で1反くらいのペースだが、高速のシンカー編み機では1日に10~15反を生産することができる。ではなぜ、パーリーゲイツと東紀繊維は、絶滅危惧種ともいえる吊り編み機にこだわるのか。答えは高品質にある。ふっくら、ふんわりとした質感は、シンカー編み機ではどうやっても出せないのだ。

空気を含んだこの上なく柔らかさと絶妙なハリコシ。

「やっぱり長く使えるというところが魅力です。普通の編み機で作ったものは、洗濯を繰り返すと硬くなってきます。吊り編み機で作ったものは、洗濯をしても風合い、ふんわり感があまり変わらないんです。」と語るのは、およそ20年にわたってパーリーゲイツのスウェットの生産に携わる東紀繊維・営業部長の左高邦宏氏。

吊り編み機で生産される生地が独特のふんわり感を持っているのは、生地にテンションをかけずに糸の自重を活かして、ゆっくりと編み上げていくからだ。しかし当然、その分コストも時間もかかる。吊り編みの良さは魅力的だが、コストと生産管理がネックになり、結局やめてしまうアパレルメーカーも少なくない。

吊り編み機で織られた生地は下に溜まっていくため、余計なテンションがかからず、ふんわりとした手触りとなる。

受け継がれるクラフトマンシップ

編み機はゆっくりと回転しながら、編み上げた生地を機械の下に溜めていく。巻き取りをしないのである。だから生地に余計なテンションが一切かからず、独特のふっくらした質感を実現できる。

ファクトリーには、編み機の動きをチェックしながら、綿くずを丁寧に取り除いている27歳の青年がいた。

20代の若い職人も育っている。

「メンテナンスも本当に大変ですね。勝手に止まったり、生地の不具合がすぐに出てきます。ハンドメイド的なところがあるし、自分の目と感覚を養わないといけない。だから職人を育てるような技術継承も大事だと思っています。機械も自分で直せて、それに基づいて自分で工期確保ができるようになって、というふうになってくれればいいなと思ってるんですよ。」(安宅氏)

「パーリーゲイツの方々は注文が細かいけれども、新しいものを作りたいという意欲を感じるんです。当たり前ではありますが、生産性や値段ばかりにこだわる会社も多い。そんななか、こだわったものづくりができるパートナーがいることは、本当にありがたいことです。生地屋としてはこだわりがある方が、提案のしがいがありますよね。うちの生地が好きだと言ってくれる。だから関係を続けていけるんです。」(左高氏)

品質を第一に考え、その仕事を楽しんでいるからこそ、パーリーゲイツも全幅の信頼を寄せているのだろう。パーリーゲイツのスウェットの生地には、失われつつある技術と職人のこだわりが凝縮されている。

20年以上スウェット生産に携わってきた左高氏と和歌山県に自社工場を持つ「東紀繊維」

究極のベーシックを完成させる繊細なディテールワーク

このような希少価値の高い生地だからこそ、仕上げの縫製が大切となる。縫製ファクトリーの長崎県南島原市の「アパレルオオタ」常務取締役生産本部長の太田 満氏はこう話す。
「縫う人の感性も大事なんです。吊り編みの生地はパーリーゲイツさんのこだわり。そこをわかっていて、縫う人の感性がマッチングしないとふんわりしたシルエットに仕上がらないんです。」

美しく立体的な袖口のリブ。熟練の技術が必要とされる。

スウェットで大事なのは、ふわっとしたシルエットが出せるかどうか。生地のふんわり感を縫製でいかに活かせるかが良し悪しに直結する。パーリーゲイツはゴルフというスポーツに関わるブランドとして、可動域をしっかり確保するなど、スポーツウェアとしての性能が必須だ。フィッティングを行いつつ修正をかけ、デザインと着心地のちょうどいいところを探っていく。

デザインと補強とを兼ね備えた独自の仕様

たとえば2cmの玉縁ポケット。専用の玉縁マシンがあるが、一枚一枚人の手で丁寧にセットしていく必要がある。どうやっても1日あたり70〜80枚しか上がらないという。リベットも、ブランドの頭文字であるPの字があしらわれているので、“向き”がある。1点1点、向きがバラバラにならないように置いていく必要があり、細かな作業が要求される。

また、パーリーゲイツ エッセンシャルの2本ステッチとPG刺繍も同様だ。ステッチは閂止めと呼ばれ通常は補強のために付けられるが、パーリーゲイツではデザインも兼ねている。等間隔に綺麗にデザインされたステッチはボディとのコントラストが強く、失敗すると誤魔化しがきかないのが、職人の高い技術力が要求される。

玉縁ポケットやフードのかんぬきなど、複雑な工程を緻密に縫い上げる。

このように多くのプロセスを経て、1枚のスウェットが完成する。失われつつある吊り編みの良さを継承したいという思いと、それを形にする技術。そして手間を惜しまない職人の魂から完成する。

着込むほどに体に馴染む、プレミアムなベーシック。
パーリーゲイツ エッセンシャルのスウェットは、
高品質なものづくりへの
真摯な姿勢から完成しました。

日本各地で作られる確かなるクオリティ。
それが、新しいPEARLY GATES ESSENTIALです。

■PEARLY GATES ESSENTIAL made in Japan.
発売日:2023年3月10日(金)より全国直営店舗及び公式オンラインストアにて順次発売。